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言語デザイン研究所 検定WEBレポート
言語デザイン研究所は、多文化共生社会における言語政策の研究・実践、とりわけ日本語教育に関する支援を通じて、多様な文化の相互理解の進展に寄与することを目的としています。
【合格体験記】 日本語教育能力検定試験 66才の爺様 受験奮戦記
おかげさまで,平成28年に行われた「日本語教育能力検定試験」に合格することができました。

ネットで,合格体験記を探して,いろいろ読みましたが,
参考になった記事,励まされた記事いろいろでした。

わたしも,皆様の参考になればと,合格体験記を書いて見ることにしました。
名前は 「66才の爺様」にしておきましょう。

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目次
1 簡単な自己紹介と受験動機
2 受験のために買った本
3 2016年3月-2016年10月 いつごろどんな勉強をしたか 時系列に沿って
4 2016年3月-2016年10月 勉強の詳しい内容と気づき。
5 音声対策
6 敬語対策
7 試験当日
8 勉強時間
9 試験のために絶ったこと
10 合格後
11 これが私のおすすめ勉強法
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1 簡単な自己紹介と受験動機


最初に簡単な自己紹介と,受験の動機について述べます。
私は1950年生まれ。受験の時の年齢はは65才と11ヶ月でした。

大学卒業後,広島県の高校の数学教員となり,定年まで勤めて2010年に退職しました。
その後,3年間の再任用教員を経て,2016年現在,高等学校の非常勤講師をしています。

定年後に,日本語学校の校長先生から「留学生に数学の指導をして欲しい」と頼まれ,
週に1度,日本語学校で留学生に数学を教えています。

日本語学校の留学生は真面目に授業を聞いてくれるので,
それなら日本語の先生として,日本語を教えるのもおもしろいかと思い,
日本語の教員になるために,「日本語教育能力検定試験」を受験することにしました。

2 受験のために買った本


以下,各参考書、問題集に勝手に「ニックネーム」をつけて,書いています。
(著作者の方、お許しあれ)

○ 赤基本書 
 ヒューマンアカデミー 『CD付 日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験
                完全攻略ガイド 第3版 (EXAMPRESS)』 翔泳社
○ 緑本
  『CD付 増補版 日本語教育能力検定試験 合格するための問題集』 アルク
○ 14虎本
 『日本語教育能力検定試験実戦予想問題'14』 晶文社
○ ジャスト虎本
 『検定ジャスト問題集』 一般社団法人言語デザイン研究所
○ 青本
 『CD付 平成28年度 日本語教育能力検定試験 合格するための本 (アルク地球人ムック)』
○ 赤本
 『日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験 合格問題集 第2版』 翔泳社

その他,この試験のために買った書籍もたくさんありますが,
中心的なものは,上の「ニックネーム」を付けたものです。

3 2016年3月-2016年10月
いつごろどんな勉強をしたか 時系列に沿って


エクセルにメモしたものを,まとめました。
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3月
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3/22 スタート
 「日本語教育能力検定試験に合格するための基礎知識50」を読んで 試験の概略をつかむ。
 「日本語文法 整理読本」1回目 斜め読み
 「14虎本」に目を通すも内容はさっぱり理解できず,問題は解けない。 
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(長期,かつ詳細な記録のため割愛させていただきました)

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12月
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12/19 合格通知来る

4 2016年3月-2016年10月
勉強の詳しい内容と気づき。


私の方針は 「赤基本書」をベースの参考書として わからないところや困ったところは,
他の本を買って補充をしました。 特に,音声,文法等は「赤基本書」だけでは弱いかなと思っています。

2016年3月22日頃から,いよいよ本格的に勉強を始めました。
この日から、エクセルに記録を始めたのでこの日がスタートだったのでしょう。

アマゾンで 「日本語教育能力検定試験に合格するための基礎知識50」と
 「日本語文法整理読本―解説と演習 (日本語教師トレーニングマニュアル)」を購入。

 「CD付 平成28年度 日本語教育能力検定試験 合格するための本 (アルク地球人ムック)」
も買いました。

日本語教育能力検定試験の概略はつかめたものの,「日本語文法整理読本」を読んでも
文法はほとんど理解できず,読んでいて眠くなる有様。

ですが,この本は熟読するといい本かと思います。ネットの合格体験記で「数回受験をして,
諦めかけたが最後にたどり着いたのがこの文法書」とあったので買ったと思います。

今は絶版になっていますが,アマゾンで買った「日本語教育能力検定試験実戦予想問題'14」
を読んで見ても何のことやらわからず,問題集を解くのはあきらめて,最初から「赤基本書」で
勉強することにしました。早速,赤基本書をはじめから読んで行きました。
 
勉強の方法はいろいろあります。「東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法」のように,
7回読む方法もありましょうが,いろいろ試してみて自分にふさわしい勉強法を見つけることが必要でしょう。

私の場合は,ひたすら書いてまとめるという方法をとりました。

最初は,何がなにやらわからず,とても大変でした。しかし、私は,数年前に,
アマチュア無線技士1級の試験を受け,合格した経験があります。

アマチュア無線の試験勉強も最初は何のことかわからなかったのですが,
2回ぐらい読んでまとめると,何とかわかるようになりました。

ひたすら過去問を解いて合格した経験があります。

「今回の勉強も 『最初に 勉強をして要点をまとめ 終わったらひたすら問題を解く。』
こんな方法でいいのかもしれない」と漠然とした思いあり,これに従って進めることにしました。

赤基本書で聴解の章を一通り読んだもののよくわからない。そこで
 「聴解・音声特訓プログラム」を読んで見たが,これもよくわからない。

さらに「よくわかる音声(日本語教師・分野別マスターコース」を買って読みました。
何年か前の試験対応の本で問題傾向は少し古かったものの,
これで,音声分野がよくわかりました。

この後は「聴解・音声特訓プログラム」で,CDを聞きながら学習しました。

文法も赤基本書の説明は,多少荒っぽいので 「考えて,解いて,学ぶ日本語教育の文法」
を買って,これを読みました。この本はとてもよかった。よく文法がわかりました。おすすめ本です。

5月末ぐらいまでで,一通りまとめて,6月のはじめからは
緑本「合格するための問題集」に取りかかりました。

この問題集は,あまりよくありませんでした。新作問題がいくつかあり,
解説を読んでもよくわからないものもありました。

同時に,「変わった問題を作って見せてやる」という感じの問題が多く,
基礎基本をしっかり押さえると言うよりは,重箱の隅をつつくといった感じの問題が多くありました。 

是非記憶したいものはカードを作りました。カードは「WORD CARDS 111 sheet」を使いました。
最終的には 10セット 1110項目になったかと思います。

しかし,なかなか 65才の私は覚えられません。
カードをめくり,復習する時間もありません。

そこで,ICレコーダーを買い,それにカード内容を吹き込み,CDに焼いて,
通勤時間に車の運転をしながら聞くという方法をとりました。

これが,結構役に立ったかなと思っています。

ネットでは 泉均先生の 「日本語教育能力検定試験実戦予想問題'13」
「日本語教育能力検定試験実戦予想問題'14」がとても評判がよく,
「私はこれを3回解いて合格しました」というアマゾンの書評がありました。

16年2月頃 アマゾンで 「日本語教育能力検定試験実戦予想問題'14」を
10,693円で手に入れました。
「日本語教育能力検定試験実戦予想問題'13」も手に入れようと探したのですが,
ヤフオクで競り負けて,落札できませんでした。

そこで、泉先生に「同じものの在庫はないでしょうか」と,問い合わせたところ,
泉先生から,「ジャスト問題集」と2回の添削が付いている「検定ジャスト通信添削コース」
という通信講座があるという,お返事をいただきました。

今回,合格することができた最大の要因は,これだったと今思い返しています。
早速申し込み,7月からはひたすら問題を解きました。

赤本,緑本,青本 等は 解説がよくわからないものが時々あり,説明も不親切です。
泉先生のものは,要点がまとめて整理してあり 解説してあります。

つまり,他の問題集は解くと,頭がこんがらがるのに対して 泉先生の本は
基本的なところがきちんと整理してあり,解けば解くほど頭がすっきりしてきます。
(あくまでも、個人の感想です。^^)

これから受験される方は 次の2つのことをおすすめします。
 1 泉均先生の 通信添削講座は 必ず申し込み 添削を受けること。
 2 チャンスがあれば 「日本語教育能力検定試験実戦予想問題'13」
  「日本語教育能力検定試験実戦予想問題'14」を手に入れること。

2016年12月21日12時現在 アマゾンではどちらも在庫があり
'13年 14,105円 '14年 20,000円 で提示されています。

しかし,この本はプレミアムがついても買う価値は十分あります。
これで合格できることを考えたら,その価値がおわかりでしょう。

泉先生の書かれているように「3回しっかり繰り返す」ことが必要です。
1回目は間違ったところを考えたり,まとめたりするのに時間がかかります。
しかし,2回目,3回目と繰り返すことで、やり終える時間が短くなります。

「ジャスト虎本」 と 「14虎本」を泉先生の書いていらっしゃるとおり3回解きました。
これが終わって,次は,過去問を解いてみました。

1回目H23年の過去問 Iは8割解けたと思います。
II 7割 IIIが8割 順調に力がついていると喜んでいたら
H25年の過去問で Iが 68%しか解けません。焦りました。

解説がないと,どうしてその答になるかわかりません。過去問の解説はありません。
ネットで調べて [資格の大原]に 2015年の解説を送っていただきました。
ここで,お礼を申し上げます。

他に解説がないかと探していたら 
日本語教育能力検定試験問題の解説 : http://nihongokyouiku.net/
「猫飼い」様のサイトに,解説がありました。

この方は,受験勉強をしながら 過去問の解説を書かれるというすごい方で今回受験されましたが、
もちろん合格されたとのことです。
今回受験された方も,何人かはこのサイトを見られたのではないでしょうか。

また,このサイトに記述式問題の書き方があり,この指南も大いに役に立ちました。
「問題文を使って、記述式問題は書け」というもので,試験当日は,これで切り抜けました。

5 音声対策


「よくわかる音声(日本語教師・分野別マスターコース」を買って,読みました。
内容は少し古かったものの,これで,音声分野がよくわかりました。

この本や,過去問のCDについている 音声の問題は,何回もやりました。
特に,アクセント 今回は 正答率 50%ではなかったかと思います。
全滅を免れたのでよしとしましょう。

私の場合は,聴解は音声教材本,試験過去問の聴解問題を,
ほとんど毎日繰り返し解くことで,対応しました。

6 敬語対策


文化庁「敬語の指針」を、読んでおかれることを進めます。
私は,印刷をして,数回繰り返し読みました。

7 試験当日


前日 縁起を担いでカツ丼を食べ(笑)ほんとです。親戚のうちに泊まりました。
広島駅からバスで30分ぐらい所にある受験会場の「広島女学院大学」で受験しました。

この日は慌てていて,バスに乗る前に,試験会場にたばこを買っていくこと,
昼飯を買っていくことを忘れました。昼は,ジュースで過ごしました。

しかし、思ったほど試験で上がらず受験できました。
最初のマークは、少し緊張して手の動きが悪いので焦りましたが,すぐに平常に戻りました。

これも泉均先生の「事前にマークを塗りつぶしておく練習をしておくように」という指示を守ったので
落ち着いてマークできたかと思います。

試験後 早速、アルクで自己採点をしてみました。
 試験I 81 試験II 27 試験III 55 計163
これに 記述が最悪でも10点はあるだろうという読みで「ぎりぎり合格かな」と思っていました。
しかし,合格通知が郵送されるまで気の休まるときがありませんでした。

8 勉強時間


3月にスタートしてから 累計600時間を超えました。例の講習時間420時間は超えたいと思っていたので,
意外に勉強できたのには驚きました。

私は非常勤講師ですから,授業時間以外は,うちでも職場でも学習に当てました。
ここまで支えてくれた,家族に感謝します。

9 試験のために絶ったこと


ネットを見て無駄な時間はつぶさない。
新聞は,1面だけ眺める。ギターは弾かない。(クラシックギターの練習は休みました)
などの誓いを立てましたが,いずれも、試験日まで守ることができました。

10 合格後


合格通知は はがきで来るのだろうと思っていましたが,封書がきたのを見てびっくりしました。
表に合格通知と書いてあるのを見て、急いで開封しました。

合格の文字を見てほっとしました。これで、戦いは終わったと。

これから、私の週1度通っている日本語学校で、授業の見学をさせてもらい
どんな風に授業を進めておられるかなどを、学ぶつもりです。

もう、年齢が66才になりましたので,正式採用はないでしょうが,夏休みあたり、
ベトナムなどにボランティアで 日本語非常勤講師で行ってみたいと思っています。

11 これが私のおすすめ勉強法


まず,「赤基本書」で自分なりにまとめる。わからない所などは、別の本を読み補充する。
泉先生の 「虎本」2種を3回解く。(もちろん、丁寧に読み、間違ったところは間違いを理解する。
記憶しなければならないことはチェックし、記憶する)

試験まで時間があれば、過去問をひたすら解く。
などが、一番合格に直結する勉強法かなと思います。

今回,教材等に使った金額を合計してみると,CDプレーヤー等も含めて訳10万円強。
合格はしましたが,本音は420時間コースで学びたいところです。

ですが,時間がないのと,通学が難しいので,無理でしょう。
日本語学校でぼつぼつ教えてもらうことにします。

最後まで読んでいただきありがとうございました。受験される参考になればうれしいです。
お気づきの点がありましたら camrylinux@excite.co.jp まで。

(2016年度合格 K.T.さん 広島県)


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